善玉菌に与える抗生物質の影響について

抗生物質とは

抗生物質とは、かびや放線菌・細菌によって作られ、他の微生物の増殖を抑制する物質、または制癌作用を持つ物質をさします。

風邪と抗生物質

風邪をひいて病院に行くと抗生物質を処方された経験がある方、多いのではないでしょうか。
風邪の大半はウィルスによって引き起こされます。本来、かびや細菌などの微生物が原因で発症する病気に効力を発揮する抗生物質(抗菌剤)は、ウィルス性の風邪の場合には有効とはいえません。 が、「二次感染症の予防」目的に処方されるケースも多いです。しかし今、抗生物質の予防投与が増えることも一要因として、より強い「耐性菌」が出現する問題が深刻化しています。

腸内細菌と抗生物質

抗菌剤である抗生物質を多量服用することは、腸内細菌にも大きな影響を与えます。抗生物質に退治されるのは有害菌(悪玉菌)ばかりでなく、私たちの健康維持に多大な働きをしている 有用菌(善玉菌)をも死滅させてしまうのです。善玉菌が死んでしまうことにより腸内細菌のバランスは崩れ、しだいに悪玉菌が増えだします。抗生物質を継続服用して下痢が起こる場合は、腸内細菌のバランスの乱れが 原因と考えられます。

抗生物質を服用したら

抗生物質を服用するときは、善玉菌が好む乳酸菌を含む食べ物、ヨーグルト(服用後2〜3時間は空けることが望ましいです)などを多めに食べましょう。また、病院では乳酸菌製剤を処方しているところもありますので、 あらかじめ医師に相談してみましょう。

予防医学とは、病気が発症してから薬で治療するのではなく、病気にならない健康づくりを基盤としています。