なぜ増えている?子供の肥満

子供の肥満傾向が年々増加しています。10人に1人が肥満傾向にあるといわれています。(下表参照)
なぜでしょう?原因として、子供たちを取り巻く環境(主に食習慣、運動習慣)が大きく変化してきたことの影響があげられます。

肥満の主な原因
食生活 ⇒
    食べ過ぎ・エネルギー過剰摂取[*1]、高カロリー食、間食
運動不足 ⇒ 外でからだを動かす時間が減少
生活習慣 ⇒ 室内型生活(テレビゲームの普及など)、ストレス
エネルギー源の摂取量と消費量のバランスが乱れる
腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)のバランスが乱れる
肥満傾向に陥りやすくなる
皮下脂肪型肥満、内臓脂肪型肥満(←要注意!)
           生活習慣病を誘発する危険度が高まる
年齢別 肥満傾向児の出現率を示す

上記の表は文部科学省の「平成17年度学校保健統計調査」にて年齢別 肥満傾向児の出現率の推移(昭和52年度〜平成17年度)内、昭和58年・平成6年・平成17年を抜粋しています。

肥満が及ぼす子供への影響

子供といえども侮れないのが内臓脂肪型肥満です。子供の内臓脂肪型肥満の場合も、大人同様に高血圧、高脂血症状、糖尿病など生活習慣病を引き起こす危険性を高める要因になります。また、子供の肥満は体への負担だけに止まらず、 動くことが面倒に感じたり、自信喪失、集団生活に溶け込めない、不登校、といった心にも大きな影響を与える事例も見られます。

健康障害を合併する肥満、あるいは今後、健康障害を引き起こすことが予測される肥満を「肥満症」と呼び、治療が必要になります。

子供の肥満を改善するには

食べ盛り、育ち盛りの成長過程にある子供の場合、肥満改善に体重を減らすために食事量を極端に制限するのではなく、食事は一日3回規則正しく、 さまざまな栄養素をバランスよく摂り、運動で体を動かし摂取したエネルギーを消費させる習慣をつける、生活改善が有効です。 子供の肥満の予防・改善は、お子さんと一緒に生活習慣の見直しからはじめてみましょう。

子供の肥満度チェック

子供の肥満度(%)=(体重(kg)-標準体重(kg)/標準体重(kg))x100 ⇒20%以上を「肥満傾向」あり

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*1:脂肪細胞の数が増える時期(妊娠末期の胎児、生後一年までの乳児期、思春期)の肥満は脂肪細胞増殖型肥満(脂肪細胞数増)が多く、一度増えた脂肪細胞の数は減りません。増えた脂肪細胞が成人になって脂肪細胞肥大型肥満(脂肪細胞の大きさが大)を引き起こすと 重度の肥満症に移行するケースが多いことが報告されています。