貧血の原因・症状

貧血とは、血液中の赤血球数やヘモグロビン[*1]の量が正常より減少した状態です。

赤血球数の正常値  1μl(=マイクロリットル)
成人男性で約500万個/μl、成人女性では約450万個/μl
ヘモグロビン濃度の正常値  1dlあたり(=デシリットル)
成人男性で14〜18g/dl、成人女性では12〜16g/dl

ヘモグロビンは肺から取り入れた酸素を全身に運搬する大切な役割を担っています。ヘモグロビンが減少すると酸欠状態を引き起こし、軽度な運動に対しても 動悸や息切れ、めまいを感じたり、頭痛や疲労感など自覚症状が出てきます。

貧血の種類

貧血の多くは、鉄分不足から引き起こされる「鉄欠乏性貧血」です。
そのほか、ビタミンB12や葉酸の欠乏のため起こる大赤血球型「巨赤芽球性貧血(悪性貧血)」、基礎疾患としての病気が原因で起る「続発性貧血」、 脊髄障害により血液中の白血球、赤血球、血小板の細胞成分すべてが減少する「再生不良性貧血」、赤血球が体内で正常以上に破壊されることにより 起こる「溶血性貧血」など要因によって分類されます。
貧血の原因・症状によりその治療法も異なりますので、医師の指示に従って適切な治療を進めることが大切です。

女性に多い鉄欠乏性貧血の改善

鉄分[*2]豊富な食物を摂取しましょう。なかでも吸収がよいのは肉や魚などの動物性食品に多いヘム鉄と呼ばれる鉄分です。野菜や穀類に含まれる非ヘム鉄より 吸収率[*3]が高いといわれています。
鉄分はビタミンCと一緒にとることで吸収率が上がります。ビタミンCを多く含む緑黄野菜や果物と組み合わせてバランスよく摂取することが大切です。
また、鉄分やビタミンを補っても貧血症が改善されない時は、ヘモグロビンの合成を助けるが不足していることも考えられます。

鉄分を豊富に含む食品

かつお、さんま、レバー、牡蠣、ほうれんそう、卵、アボガド、春菊、セロリ、パセリ、海藻類、豆類、梨など。

しかしながら、鉄は体内に蓄積されるので多量に摂り過ぎるとほかの病気(肝硬変、糖尿病など)をひきおこす原因となりますので、過剰摂取には気をつけましょう。

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*1:赤血球に含まれる血色素。鉄を含む色素「ヘム」とたんぱく質「グロビン」から構成される
*2:参考⇒1日の鉄分必要摂取量 成人男性-7.5mg  成人女性-10.5mg
*3:参考⇒鉄分の吸収率 ヘム鉄-15〜25%  非ヘム鉄-2〜5%